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映画「セッション」 -楽器は友達じゃないのかよ!

 

 

 

 

三日坊主もいいところで、一か月ほど放置しておりました。
放置した時の言い訳になるように、とブログタイトルをつけた過去の自分グッジョブ。
君の予想通り速攻でサボりましたよ。

 

 

さて、最近観た映画の話をします。

「セッション」です。

(ネタバレありません)

 

あらすじ(公式サイトより)

名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。

 

私は少し吹奏楽をかじっているんですが、同じく吹奏楽を嗜んでる先輩から教えてもらいました。

 

いやー……後味悪いね!!

 

観た後からなんかずっとモヤモヤしてて、なんやねんこれって思ってたんですけど、あれだ、楽器を粗末に扱ってる人を見た時の気分です。

楽器で人を殴ってるのを見せられた感じ。

 

ストイックな描写はいいです。

鬼教官が合奏室に入って来た瞬間に空気が張り詰める感じとか、すごくリアルで懐かしく感じました。

監督が音楽経験者ということで、その経験に基づいてるんだと思います。

そういう細かい演出にはグッときました。

練習のし過ぎで流血するシーンも、痛々しいけど、まあそういう演出なんだろうな、と。

 

そういう物理的なところではなくて、演奏してる主人公が全然楽しそうじゃないんですね。

主人公は音楽を名声を得るための手段としか見てなくて、主人公をシゴく鬼教官の音楽哲学にも、音楽への愛が感じられなくて。

うわっ……こんなん音楽じゃねえよ、みたいな。

 

あと、全編通してずっと暗い。重い。

音楽なのに。

ぜんっっぜん、「音」を「楽」しんでない!

 

ネットでこの映画の評判を検索したら、音楽関係者から酷評されてるのを見つけました。

正直納得します。

音楽って楽しいもののはずなのに……なのになんでこんな扱いに……って、納得いかない気持ちになるんです。

 

ただ、この映画を嫌いかと言うと、そうでもないんですね。

 

まず、脚本がよくできてます。

少ない登場人物でうまく話が展開してまとまっているし、予算が少ない中で作った映画らしいですが、チープさはありません。

当然、音楽がめちゃくちゃかっこいいです。

ラスト10分は本当にゾクゾクします。

 

そして何より鬼教官役のJ・K・シモンズの演技力、あの気迫。

気さくに話しかけたり、教え子の死を悼んだりするシーンもありますが、それが余計に鬼教官のキチガイじみたスパルタ指導の異常さを強調します。

罵詈雑言のマシンガントーク、ビンタ連発、椅子が飛ぶ合奏室マジ怖ぇ……。

そんなシゴキに食らいつく主人公の狂気じみた演技にも惹きつけられます。

鬼教官にシゴかれながら、主人公もどんどん傲慢になっていきますが、それが自然で、恐ろしい。

この2人の演技力あってこその完成度だと思います。

 

私は映画を観る時に重視するのが脚本と役者の演技力なんですが、そこが充実してるので、総合的に見て、人にオススメできる映画だなと思います。

 

ちなみにこの映画を教えてくれた先輩に、

「セッション観ましたよ。後味悪いですね!」

と話したら、

「やろ?敢えて黙ってた(笑)」

と、ニヤリとされました。

やられた!笑

 

さらにちなみに、岡田(仮)の感想は、

「音楽版のロッキーを観たような感覚。音楽で殴り合ってる感じが興奮した」

とのこと。

岡田(仮)の音楽経験は学校のリコーダー程度なのでそういう感想になるのかなーと思うと、それもまた面白かったです。

 

今月下旬公開の同監督の「ラ・ラ・ランド」がとても評判が良いみたいで、今から楽しみにしてます!